VimConf 2023 Tiny を終えて

VimConf 2023 Tinyを実施しました。 VimConf 2023 Tinyを終わらせるためのデブリーフィング記事です。

2023年11月18日土曜日、秋葉原にあるアキバプラザの6階 セミナールーム1 にて13時から VimConf 2023 Tiny を実施しました。 また同ビルの5階 レセプションホール にて17時半から懇親会も併せて実施しました。

参加者、スピーカー、スポンサー、会場係員、そしてスタッフ、皆様のご協力のおかげで大変素晴らしい開催になったと自負しております。 本当にありがとうございました。

VimConfと私

VimConfと私との関わりを紹介させてください。

もともとVimConfはujihisaさんの毎年の帰国に合わせて開催されていた ujihisa.vim を前身としていました。 私はujihisa.vimに2011年から参加し、2013年にVimConfと名前を変えたあたりから運営に協力する立場で参加していました。

VimConfと名前を変えたのは当時「世界で唯一のVimの国際カンファレンス」を名乗った者勝ちという側面もありますが、 いずれVimの作者であるBram Moolenar氏(以下Bram)を呼んで講演してもらいたい、日本のVimユーザーに会わせたいという主旨でした。 しかし名前を変えて以降も2016年の開催までは手弁当によるそれ以前と変わらない形態でした。

こうなるといつBramを日本へ呼べるんだと疑問がわいてきます。 呼べる道筋が2016年までは全くなかったのです。

道筋が無いなら作れば良いんじゃない?

ということでVimConf 2017より主催になり開催形態を今の形に刷新しました。 具体的には専用の法人を作り合法的にお金を集められる&使えるようにし、海外から人を呼び… 話せる施策はたくさんありますが長くなるので割愛。

そうこうして2018年にはBramを日本へ招聘し、 多くのVimユーザーがBramと直接話す機会を持てたのではないでしょうか。 それが実現できたのは自分の誇りです。

ただ1つだけ忘れないでください。 これを実現できたのは僕一人の力ではなく、ujihisaさんやmattnさんを始めとした多くの理解者・協力者があってのことです。 そういう皆の協力には感謝の言葉をいくら述べても足りないでしょう。 本当にありがとうございました。

新型コロナの発生による休会とTinyでのリブート

そして翌年の2019年の開催の後に新型コロナが始まります。 当然以降の開催を見送ったわけですが、正直なところ、渡りに船ではありました。 主催もスタッフも精神的に疲れていたのです。

VimConfは他と比べると大きな規模のカンファレンスではありませんが、開催にあたってはそれでもかなりのバイタリティを必要とします。 加えて2018年にBram招聘という大きな目的を達成し、モチベーションを維持する原動力を見失っていました。

という状況で3年間のブランクは、ある意味でとてもありがたかったのです。

そして今年2023年です。 ブランクのため開催のノウハウをきれいさっぱり忘れ去り、 フルスペックの開催のために必要なもろもろのタイムスケジュールを大幅に超えたところで開催を決めました。 結果、午前の部、昼食、海外スピーカー招聘、同時通訳、積極的なスポンサー集め、 そういうものを省略して最低限の要件・手間での開催ということでTinyと名付けました。

当然これはVimの最小構成であるtinyビルドにちなんでいます。 VimConfがVimConfであるために満たすべき最低限の要件、最小構成のVimConfがTinyです。

VimConfの最小構成

ここで私の考えるVimConfの最小構成を共有します。

まず全員が全員と知り合いになれること、話せること。これが第1で全てです。 もちろん時間の制約があるので、本当に参加者全員同士は不可能です。 しかしその気になれば、初心者でも初対面でもVimユーザーでなくても話せる、そういう場にしたいのです。

でも現実問題として何もないところで初対面で話すのは難しいですよね。私も無理です。 だから、どうしたら初対面でも会話が成立するのか、と考えた施策が「共通の体験と飲食」です。 全員で同じ話を聞き、その共通体験を懇親会で会話のキッカケとしてもらう。 「さっきのあの話、どう感じました? 私はこう感じました」 みたいな。

「あの時あそこで同じ話を一緒に聞いた。そのあと同じメシを食った」 この原始的な体験は、原始的であるゆえに強力です。

共通体験をしてもらうために、他のカンファレンスと違い、トラックは1つです。 またオンライン開催も(現時点の技術では)目的に適いません。

これがVimConfのTinyです。

私のモチベーション

最後に、私がVimConfに関わってきたモチベーションを述べることで、このデブリーフィングを締めようと思います。

私は2008年にBramと直接会う機会がありました。

2011年からは ujihisa.vim 及び 旧VimConf で多くのVimユーザーに会いました。

2013年には mattn さんをはじめ数名と会うために大阪に行きました。

Vimを通じていろんな人に会うことで、僕は活力をもらいました。 きっと相手にとっての活力となれたと信じています。

加えて僕だけがBramを筆頭に、Vimの普及・利用において重要な役割を果たした人たちのほとんどと、多くの(当時は)初心者と、会った経験があるのです。 オンラインとオフラインでは印象の変わる人も多いです。 オンラインだと「怖いな?」って人も、実際に会うとただの気の良い人なことがほとんどです。 しかし一度会って話してしまえば「怖いな?」で遠ざかっておしまい、ということはなくなる程度には心の距離が近づきます。

この経験を独り占めしておくのはもったいない。 たくさんの人に実際に会ってもらって、少しでも距離を縮めてもらいたい。 きっとそれは会った双方にとっての活力となってくれるだろう。

その信念が私のモチベーションです。

繰り返し謝辞

繰り返しになりますが、 参加者、スピーカー、スポンサー、会場係員、そしてスタッフ、皆様のご協力のおかげで VimConf 2023 Tinyは大変素晴らしい開催になったと自負しております。 皆さまにとりましても素晴らしい会であったことを願ってやみません。

本当にありがとうございました。