本日配布を開始したVimには、すでに何度か紹介しているフォント描画を綺麗にするDirectWriteを利用したパッチを含めました。本記事ではその利用方法を紹介します。
この画面は私が普段使っている UM+ フォントを用いたものです。これはいわゆるビットマップフォントというやつで、dot by dotでカッチリ表示されるので私は好きです。ちなみに設定はこんな感じ。
set guifont=BDF_UM+:h9:cSHIFTJIS
ただ最近はこういったビットマップフォントは非常に不評らしく、 Windowsはフォントが汚い とかそういう批判の的になったりして、夜な夜な枕を濡らすほどに嘆かわしく思っていました。
かと言ってベクターフォント、たとえば Ricty Diminished を使ってみると…
set guifont=Ricty_Diminished:h9:cSHIFTJIS
うわぁ…これはヒドイ…っていうわけで非常に悲しい、失意のどん底、連休の最終日にも似た絶望の谷に突き落とされるわけです。
しかしご安心を。本日のVimをインストールしているのならばこの状態で
set rop=type:directx
すると
ほれ、この通り。良い感じで綺麗に表示されてしまうのです。やったね!たえちゃん!フォントが綺麗に(ry
おいバカやめろ
ともかく、この rop
オプションは renderoptions
の略です。tagsの更新を忘れているため :help 'rop'
では出てきませんが、以下のようにすることで細かい説明が読めます。細かく描画パラメータを設定できるので、拘る人は是非いろいろ試してみてください。
:help options.txt@en
/'rop'<CR>
あ、日本語での説明は以前このブログに書きましたね。
なお、本パッチはすでに vim-dev に投稿&承認済みなので、そう遠くない将来に本家の Vim に組み込まれるでしょう。ただ、オプション名は変わる可能性は 微レ存 なので、頭の片隅に入れておいてください。